買いと売りと待ち

酒田罫線法による操作を練習しています。基礎に10年、道具は生涯。

学びの発動

猫さんに触発され、内田樹さんの本を中心に、構造主義マルクスニーチェレヴィ・ストロースに関係する本を読んできました。私が生きてこの方読んできた本とは体系が異なるのか、私が無知なのか全く内容が入ってきません。おそらくその両方だし、それ以外もあるのでしょうが。
本を読むようになったのは社会人になってからですが、本屋の表棚に並べられているキャッチーな本ばかりでした。上っ面だけの本は多分千冊近くは読んだかもしれません。その中で今も家の本棚にあるのは、100冊ぐらいです。(それでも、ずーっと残しておこうという本は数冊ですが)つまり、それだけ読んで分かったことは、こんな本読んでいても何にもならないということです。

内田さんの言葉を借りるなら、私の中の「学び」が発動したのでしょうが、内容が入っては、来ないのですが一応読んだ後にネットで解説記事を見つけなるべく多く読む様にしていたら、なんとなくですが、「ああ、そうか」となっています。今、私がマルクス達がなぜそういうことに気づいたのか?とか行き着いたのか?ということはそういうことだったんだなーと思いました。

以下はある方の記事の引用です。
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つまり、事実を多く集めなさい、ということです。客観的なデータを大量に求めて、それを分析すれば、その結果が真理だということです。客観的な証拠となるデータも集めることなく、ただ自分の主観によってのみ真理を考えるようなことを行ってはならない、ということです。独りよがりの真理を考えるな、という主張です。未開人のことについて考えるのなら、未開人の現地調査を行って、未開人の生活の事例を多く集積した後にするべきだ、ということです。未開人の生活を実際に見たこともないのに関わらず、どうして未開人についての真理が考えられるのだ、というものです。つまり、真理とは客観的なものでなければならず、個人的な主観的な意見を真理として認めるべきではない、と、レヴィー=ストロースは主張するのです。
 そこで、レヴィー=ストロースは、人間の無意識の構造を分析するべきであると説くのです。その結果、未開人も文明人と同じような言語体系を持ち、使用していることをレヴィー=ストロースは発見するのです。つまり、そのレヴィー=ストロースの発見は、文明人の進歩した考え方であるのです。時代の先を行く考え方だというものです。文明人だけが人間としての理性を持ち、文明化社会の中に住んでいる、などという考え方は、古い考え方である、というわけです。そのような古い考え方は、人間の本質をより深くとらえていない、ということです。レヴィー=ストロースの構造主義の考えの方が、人間の本質を、以前の時代よりも、より正確に把握することに成功しているというわけです。レヴィー=ストロース以前の時代では、西欧の人間のみが正しい人間であると考えるような、狭い人間観であった、というものなのです。
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