買いと売りと待ち

酒田罫線法による操作を練習しています。基礎に10年、道具は生涯。

本を読む技術

3410井関農機ですが本日コツンときましたでしょうか?とてもへたくそな譜となりそうです(T_T)
折れ線準備を開始していますが、2週間を意識しながら書いています。なんとなくですが、感じるものがあります。

金勘さんも記事にされていましたが、慣れるということで私もある速読法を学びに行ったことがありました。セミナーは確か2日間で10万ぐらいだったと思います。もともとは、ある方の本を読んだことでそのセミナーを知ったんですが、私が参加した時はまさに最盛期だったのか、人気講師の予約は6か月先まで完売していました。セミナーの日は6か月前に発表されるのですが、まさに発表された当日には満席になってしまうという人気ぶりでした。今は、一週間前でも席が空いている日があるみたいで、昔のような盛況さはない模様です。そのイメージは、金勘さんの記事の通りなんですが、参加して私はこの講座を「本を読む技術」と受け取っております。謳い文句は「魔法のように」という表現である誇大された広告とされていますが、実際は本の読み方と慣れ方を教えてくれる講座だと思います。庶民レベルからしたら、10万と参加費は他のセミナーに比べ、とても気安く出せる金額ではなかったのですが、参加してわかるのは、参加費を一種のハードルとしてふるい分けをしているようでした。実際に参加されている方は、記者の方、大学講師の方、コンサルの方、国家資格を控えている方など、精力的に勉強をしたいという方ばかりでした。
私なりの解釈でのやり方は完結にいうと
①本を読む準備をする(読む目的を明確にする。体と精神を落ち着かせる)
②本を見る(慣れる。)
③目的を達成できたか確認する。
ということだと思います。
つまり、本を読むということを体に意識させることで、目的となる個所を本の中から潜在的に頭に入れるという技術なんだと思います。速読法のくせに自分の知りたいと思う部分は繰り返しゆっくりと読めと言っていたと思います。
私は、本を読むということが小学校のころから大嫌いで、特に国語の授業は嫌いでした。本を読まなくても生きていけるという根拠のない自負さえ持っていました。大学も国語が嫌いだという理由だけで、国立はあきらめました。
これを克服すべく社会人になってセミナーに参加しようと決めたのですが、受講後、私は「え?そんな読み方でよかったの?」と驚愕したのを覚えています。私にとって読書とは、本の隅から隅まで読んで、頭にいれるという作業(たぶん、受けていた国語の授業との相性がわるかったのか?)としか思っていなくて、めんどくさがり屋の私としてはとても抵抗があったのです。しかし、本を読む前に知りたいことを明確にして、知りたいところだけを読めばよいと教わったことにより、読書に対するハードルがとても下がりました。はっきりいって、セミナーで受けた手順通りにはやることはないですが、その後は年80冊ぐらいのペースで読むようになりました。私が読むのは主にビジネス書なのですが最近は悪本が多く、私の知りたいことが書いてある部分はほんの数ページしかないか、最悪なのはほかの本の引用で聞いたことあるようなフレーズが重複していることが多いです。それからは、信頼のおける人の推薦する本しか読まなくなりました。
私の解釈とやり方が、この速読法の本来の方法であるかは別ですが、①、②、③を繰り返すことで、確かに本への慣れが生じて、自分にとって必要ではない箇所は読まなくなります。もちろん、情景や文章の流れを楽しむようなものにはこの手法は全く不向きですし、講師もそのようにおっしゃっていました。
これは今の仕事にはとても役に立っています。メールの確認、同僚の日報の確認、文献、資料、法令、ブログの記事など文章を読むこと全般が効率的になり、ルーチンワーク以外に仕事中に勉強ができる時間ができるなど、飛躍的に生産性が上がりました。私の部署は専門部署なのですが、私より10年先に入った上司の専門知識を2年立たずに越えたと思います。今でもその立場は変わりませんが、知識の差は年々増すばかりだと思います。もっと小さい頃から、その読み方を知っていればとも思いますがどうにもなりませんので、このことは自分の子供たちに伝えていくつもりです。
以上が私の経験になります。
その手法とセミナー名は敢えて出しませんが、ちょっと調べればすぐにわかると思います。
私のような庶民に10万のセミナー代を出せるかが、まず第一のハードルだと思いますが、皆さんのご参考になればと思います。

追記。
庶民と書いてありますが、悪意はありません。国産車にのって一生に一回の家をたてるぐらいの一般的社畜リーマンという比喩ですので。誤解されないようにお願いします。