買いと売りと待ち

酒田罫線法による操作を練習しています。基礎に10年、道具は生涯。

従業員のせいにする会社

先日、新規取引のために事前訪問として、ある会社に行った時の話。
社内事故といっても製品不良の発生履歴を見せてもらった時の事。原因の欄に、担当者が確認を怠った為に起きたと書かれている。一瞬目を疑った。続いて、是正措置欄に、担当者への減給と反省文を行ったと書かれている。マジでか?この会社は正気か?と思った。
作業者がよく確認しないで起こる事故はあるのは承知しているが、それを個人のせいで片付ける上長や経営者の判断はレベルが低すぎる。
責任は上長や経営者がとるべきで、一介の従業員が取る必要は無いと思う。何のための上長かと。
上長は配置責任があり、経営者はそういう環境を作った責任がある。
事故に対しては、原因をよく追求する必要がある。担当が確認をしなかった理由は何か?人出不足か?生産許容を超えているのか?疲れているのか?
個人を原因として処罰するなどそんなの将来的に見れば、会社規模でマイナスでしかない。きっとまた起こすし、もしかしたら担当はミスを隠すかもしれない。上長も責任を逃れる行動を取る。

歯を食いしばってでも、経営者はよく報告した!君のおかげで不良品が出荷されずに済んだ!と褒め称える様な事を言わなくてはいけない。

この会社は、ISOも永く取得していて、見てくれはしっかりやってる風なのだが。現実は違うのだろう。
こんな会社真っ平御免だ。

私の印象では、経営層が一緒に業務マネジメントをして無いのだと思うし、きっと経営者がそうやって本気で考えいるのだと思う。
一緒に行った購買担当には、この会社とは取引をしない方がよいと進言し、購買も納得して取引を断ってくれた。

これが大手でも平気で起きているのが会社というもの。