買いと売りと待ち

酒田罫線法による操作を練習しています。基礎に10年、道具は生涯。

スカウトという勧誘ビジネス

先日の夕方打ち合わせから戻ると会社のデスクに聞いたこと無い名前と会社名の人から折り返し電話が欲しいとメモが貼ってあった。今日中に何時でも良いから電話が欲しいと書いてある。その時点で怪しい。以前から個人情報は漏れているのは知っていて、携帯や会社に名指しで知らない会社からマンション買いませんか?投資しませんか?と稀に電話がある。ベネッセでは個人情報が漏れて、大きな問題になったが、会社員の情報も余裕で漏れているのだ。
それを覚悟で電話してみたが、スカウトのリサーチ会社という。知ってはいたが初めてのケースだったので、興味を持ち電話で話ながらネットで情報を調べていた。なりすましていれば別だが会社名からはインチキ会社ではなさそう。但し、会社ホームページにフリーダイヤルは書かれていたが事務所の電話番号が書かれていない。これは、さらに怪しい。
相手は会いたいというが全く会う気はないので断ると、貴方にとって有利な事はあっても、不利な事は一切ないからと悔い下がってくる。これは、色々聞くチャンスと思い、私からは、スカウトビジネスモデル体型や情報の取り方を聞いた。後者は明らかに違法なのだ。紹介者から有用な人材を紹介してもらったと違法性を誤魔化してくるし、紹介者も教えられないという。あまりにしつこいので、来週またお返事すると切った。
私の判断としては、紹介者の責任も問えないサービスはビジネスとしての品質は保てないと思うし、そんな違法まがいの情報の取り方をしている企業の紹介なんぞ受けたくないので考える余地もないが、普通の人なら、会ってみるだけならとホイホイ出ていってしまうかもしれない。
ネットの質問版では、会ってみろと書いてあるがそんな情報あてにしてはいけない。
ちょっと調べたら私が電話を受けた会社はスカウト会社の子会社でスカウトのリサーチを行っているという。親会社が法人から受けたスカウト依頼のための手駒を用意する会社のようだ。
メーカーでいうと、仕入れ専用の小会社なのだろう。その仕入会社が違法まがいで原料を用意している様な物だ。
そんな会社に依頼している企業も、そんなつもりはないのだろうが、それを読み取れない経営者や人事部がある会社には絶対に行きたくない。私が経営者ならそんな品質のスカウトで入った人材など信用に値しないのだが解らないのか?勿論、人材の流動化という面で転職の機会を得られることは会社員にとっても、企業にとっても必要なので、スカウトやヘッドハンタービジネスを否定するつもりはない。
それでも今の会社に不満があるのなら会ってみればいいと思うけど。